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試験1週間前になって、フォルダを開いたら「第3回スライド.pdf」「第7回_修正版.pptx」「配布資料_最終.pdf」がバラバラに散らばっていて、どこから手をつければいいか分からなくなった――という経験はないでしょうか。ノートを取っていたはずなのに、いざ見返すと情報がつながらない。これは記憶力や努力不足の問題ではなく、単に「資料の置き場所」と「見返す仕組み」が分かれてしまっていることが原因です。
この記事では、Googleが提供するAIノートツール「NotebookLM」を使って、散らかった授業資料を一つの場所にまとめ、試験前に効率よく見返せる状態にする手順を紹介します。難しい設定は不要で、ブラウザからログインするだけで使い始められます。
なぜ授業ノートは「散らかる」のか
多くの大学生がやっている情報管理は、だいたい次のような状態になりがちです。
- スライドはGoogleドライブ、自分のメモはノートアプリ、板書の写真はスマホのカメラロール、と保管場所がバラバラ
- ノートは「聞いた内容を書き写す」作業になっていて、後で見返して理解するための整理がされていない
- 試験前に慌てて全ページを読み直すが、どこが重要なのか判断する材料がない
つまり「情報を集める」段階では頑張っているのに、「情報を使える形に変換する」段階が抜けているわけです。NotebookLMはこの変換作業、つまり資料を読み込んで要約・整理・質問応答をしてくれるツールなので、この抜けている部分をちょうど補ってくれます。
NotebookLMの基本的な考え方
NotebookLMは、自分がアップロードした資料(PDF、Googleドキュメント、スライド、URL、YouTube動画の字幕など)だけを情報源として扱い、その範囲内で要約や回答を作るツールです。ChatGPTのように一般的な知識から答えるのではなく、「あなたが入れた資料に何が書いてあるか」に基づいて答える設計になっています。
この仕組みのため、アップロードしていない範囲の内容を聞いても正しく答えられません。逆に言えば、授業で配布された資料だけを入れておけば、その授業の範囲に限定した復習ツールとして機能しやすいということです。
試験対策としての使い方:3ステップ
ステップ1:資料をノートブックに集める
まず新しいノートブックを作成し、その授業に関するPDFやスライドをまとめてアップロードします。ここでのポイントは、いきなり1学期分すべてを入れるのではなく、試験範囲に該当する回だけに絞って少量から始めることです。資料が多すぎると、どの回の内容か曖昧なまま要約されてしまい、逆に把握しづらくなることがあります。
ステップ2:全体像をつかむ要約を作らせる
資料を入れたら、まず全体の流れを把握するために要約を依頼します。以下はそのまま使えるプロンプト例です。
アップロードした資料全体を対象に、以下の形式で整理してください。
1. この授業回で扱われている大きなテーマを3つ
2. それぞれのテーマに関連する重要用語とその定義
3. 試験に出そうな論点(資料内で繰り返し強調されている箇所)
出典箇所(どの資料の何ページ・見出し付近か)も併記してください。
「出典箇所も併記」と指定するのが重要です。NotebookLMは回答の根拠となった資料の該当箇所を示す機能があるため、どこにその記述があるか自分で確認しながら進められます。AIの要約をそのまま覚えるのではなく、必ず元の資料に戻って照合する習慣をつけると、誤読や過度な単純化に気づきやすくなります。
ステップ3:Q&A形式で理解の抜けを確認する
要約で全体像をつかんだら、次は自分の理解が曖昧な箇所をピンポイントで質問します。
私はこの分野について初学者です。以下の用語について、資料の記述をもとに、
具体例を1つ交えて説明してください。分からない場合は「資料に記載なし」と答えてください。
用語:〇〇(試験範囲の中で自信がない用語を入れる)
「分からない場合は資料に記載なしと答えてください」という一文を入れておくと、資料にない内容を無理に生成してしまう可能性を減らせます。これは軽視されがちですが、根拠のない説明を試験前に覚え込んでしまうリスクを避けるための、地味に効果のある工夫です。
大学生ならではの具体的な使いどころ
ゼミ発表前の資料の突き合わせ
ゼミで扱う論文と、自分が作った発表用スライドの両方をノートブックに入れておくと、「この論文の主張とスライドの要約がずれていないか」を質問形式で確認できます。たとえば「このスライドの3枚目の主張は、元の論文のどの章に基づいていますか」と聞けば、根拠箇所を示してもらえるため、発表本番で教員から突っ込まれそうな箇所を事前に洗い出すのに使えます。
一夜漬け前の優先順位づけ
時間がない試験前日、全範囲を読み直す余裕がないときは、「試験範囲の資料のうち、複数回にわたって繰り返し出てくるキーワードを頻度順に並べてください」と依頼すると、どこを優先して見直すべきかの目安が得られます。これは全部を暗記する時間がないときの、あくまで優先順位づけの補助として使うのが現実的です。
誤解しやすいポイントと注意点
- AIの回答を根拠確認なしで丸暗記しない:出典箇所を必ず自分の目で確認し、資料の文脈と照らし合わせる癖をつけてください。
- 資料の質が低いとアウトプットも粗くなる:手書きメモを雑にスキャンしたものより、配布されたPDFスライドなど文字認識しやすい資料を優先して入れる方が、要約の精度が安定しやすい傾向があります。
- 機能や料金体系は変わることがある:NotebookLMは追加機能のアップデートが継続的に行われているツールです。この記事で紹介した基本の使い方(資料アップロード→要約→Q&A)は土台となる操作ですが、細かい機能名や利用可能な範囲は時期によって変わる可能性があるため、実際に使う際は公式のヘルプページで最新の仕様を確認することをおすすめします。
まとめ:整理の手間を減らして、理解に時間を使う
NotebookLMは魔法のように試験対策をしてくれるツールではありません。あくまで「アップロードした資料を整理し、根拠つきで答えてくれる」道具です。ですが、資料を探す・見返す・要点を拾うといった作業に費やしていた時間を減らせるなら、その分を理解を深める時間に回せます。まずは直近の試験範囲だけを対象に、少量の資料からステップ1〜3を試してみてください。

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